「テンバガー銘柄」を探すことは、投資家にとって夢のような挑戦です。しかし、夢を現実にするためには、明確な戦略と忍耐力が不可欠です。
エミン・ユルマズさんは、Youtubeにてテンバガー銘柄の条件として、次の4つを挙げています。
- 過去4年間の売上成長率が年20%以上
- 営業利益率が10%以上
- 上場から5年以内
- オーナー企業、または社長が筆頭株主
これらの条件は非常に厳しく、強力な銘柄選定基準です。また、この基準で実際にスクリーニングを行ってみると、該当する企業は見つかりませんでした。
条件を少し緩めて柔軟に考えることで、テンバガーの可能性を秘めた銘柄を見つけることができるかと思いスクリーニングをしてみました。
スクリーニング
ここからは、私が実践したスクリーニング基準を紹介します。テンバガーを目指す企業に必要なのは、「成長力」「収益性」「安定性」の3つです。この3つの柱を基に、次の条件で銘柄を絞り込んでいます。
スクリーニング①過去3年間の売上成長率が年10%以上
理由: 持続的な売上成長は、企業が市場でのポジションを強化している証拠です。年10%以上の成長を条件とすることで、将来的な拡大が期待できる企業を選びます。
スクリーニング②営業利益率が10%以上
理由: 高い利益率は、企業が安定した収益を確保できている証拠です。利益率が10%を超えている企業は、競争が激しい市場でも優位性を持つ可能性が高いです。
スクリーニング③上場してから15年以内
理由: 若い企業は成長余地が大きい傾向があります。上場後15年以内の企業を対象にすることで、成長の初期段階にある企業を見つけ出します。
スクリーニング④時価総額100億円以上2000億円以下
理由: 小型株は成長ポテンシャルが高いですが、規模が大きすぎない企業を狙います。この範囲にある企業は、まだ市場で十分に評価されていない可能性があります。
スクリーニング⑤業績の上方修正を頻繁に行なっている
理由: 予想を超える業績を出す企業は、期待を上回るパフォーマンスを発揮している証です。こうした企業は市場で評価が高まりやすく、株価にもプラスの影響を与えることが多いです。
スクリーニング⑥自己資本比率が20%以上
理由: 自己資本比率が高い企業は、安定した財務基盤を持ち、成長に伴うリスクにも耐えうる力があります。投資家としても、長期的な安定性を感じやすいです。
このような基準でスクリーニングを行うと、約300件以下に絞り込むことができます。スクリーニングには四季報オンラインやマネックス証券の銘柄スカウターを活用しています。
ピックアップ
数字の裏には、その企業が持つ可能性や将来性があります。ここからは、さらに自分自身の判断を加え、最終的な銘柄を選んでいきます。300件の中には、特にDX関連の企業が多く、どの銘柄がテンバガーになるかを見極めるために、私が重視している基準は次の通りです。
- 自分がよく知っている業界
自分の理解が深い業界の企業は、動向や成長性を的確に判断できます。 - 自分が実際に使っているアプリやサービス
自分が普段から使っているサービスに対しては、ユーザー視点からも信頼感があり、将来のユーザー拡大も期待できます。 - 社長が信念を持っている企業
ビジョンを持ったリーダーが率いる企業は、長期的な成長につながる可能性が高いです。社長のメッセージや理念に注目しています。
スクリーニングには一般的な考え方を用いますが、ピックアップの段階は人によって知っている知識や志向が異なるので自分の信念に従った厳選方法をおすすします。
テンバガーを探す過程にはリスクが伴いますが、得られるリターンも大きいものです。失敗から学びつつ、高みを目指す楽しさがあります。あなたもぜひ、失敗を恐れず、テンバガー発掘に挑戦してみてください!
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