高速道路を利用する際に、逆走車と遭遇するリスクについて考えたことがありますか?2023年には日本全国で224件の逆走事案が発生していますが、実際にそのような事態に遭遇する確率はどれくらいなのでしょうか?今回は、フェルミ推定を使ってその確率を算出してみました。
実際のデータ
まず、確かなデータとして以下の2つを使用します:
- 高速道路を1日に利用する車の台数: 1,573,205台
高速道路の車種別通行台数(令和3年度) | NEXCO東日本
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- 2023年に発生した逆走事案の数: 224件
道路:第7回 高速道路での逆走対策に関する有識者委員会 配付資料 - 国土交通省
これらの実際のデータを基に、推定値を用いて逆走事案に遭遇する確率を計算します。
推定値
次に、推定値をフェルミ推定を用いて計算します:
- 1台あたりの高速道路での平均走行時間: 45分と仮定(平均走行距離50km、平均速度80km/hを基に推定)。
- 逆走事案1件あたりの逆走時間: 15分(推定値)。
- 年間の車両総走行時間: 1日あたりの車両総走行時間は、次のように計算されます。 $$1,573,205 \times 0.75 = 1,179,903.75 \, \text{時間/日}$$ これを一年に換算すると $$1,179,903.75 \times 365 = 4.306 \times 10^8 \, \text{時間/年}$$
- 逆走事案における総逆走時間:$$224 \times 0.25 = 56 \text{時間}$$
確率の計算
これらの推定値を使って、逆走事案に遭遇する確率を計算します。車両の総走行時間に対する逆走事案の発生時間の割合を求めると、
$$
\frac{56}{4.306 \times 10^8} = 1.3 \times 10^{-7}
$$
つまり、約770万分の1の確率で逆走事案に遭遇する可能性があると推定されます。
この確率はどれほど低いのか?
この770万分の1という数字を、日常の他の出来事と比較してみましょう。
- ロト6で1等に当たる確率: 約609万分の1。これに比べると、逆走事案に遭遇する確率はやや低いです。
- 雷に打たれる確率: 約100万分の1。雷に打たれる確率よりも低めです。
- 飛行機事故に遭遇する確率: 約1100万分の1。これよりは高いリスクです。
見解と考察
フェルミ推定の結果、逆走事案に遭遇する確率は非常に低いものの、ゼロではありません。特に夜間や視界の悪い状況では、逆走車が発生する可能性があるため、日常的に安全運転を心がけ、周囲の状況に気を配ることが重要です。
結論
今回のフェルミ推定を使った分析によって、逆走事案に遭遇する確率がわかりました。非常に低い確率ではありますが、常に注意を払い、安全な運転を心がけることが重要です。事故を防ぐためにも、十分な予防策と注意力を持って運転しましょう。
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